ご挨拶

新年おめどうございます。

現在は地球変動の時代にあり、日本及び世界において地球変動による自然災害が頻発しています。また、その被害も年々甚大なものとなっています。自然災害による被害の主たるものは地震、台風と豪雨によるものです。インフラの老朽化が顕在化している現在、公共インフラから住宅までその強靭化は緊急の課題です。自然災害の予測やその対策を行うため種々の方法が用いられてきましたが、各種の地盤の液状化予測・解析において数値シミュレーション手法が発展してきました。災害対策を含めたインフラの強靭化には、事前予測と事後評価を前提とした科学的でかつ迅速な対策が望まれています。本研究所では数値シミュレーション手法による地盤の液状化は解析手法を中心に、堤防の浸透問題も解析可能な解析法の開発と普及を行っています。これらが、国土の強靭化への取り組みに資することを願っております。今年は設立10年目にあたります。よろしくお願いいたします。

令和5年1月

一般社団法人 LIQCA 液状化地盤研究所 代表理事 岡 二三生